基礎解説:経鼻胃管



OT向け経鼻胃管について解説

経鼻胃管栄養は2種類ありますが、2種類の違いについて解説します。
訪問した際に、違いついて知ることで、対象者様が今どのような状況なのか?把握しやすいので、ぜひ参考にしてください。
 

基本構造

シングルルーメンカテーテル長期栄養管理目的で留置する。
よく見かけるタイプのカテーテルのことを指します。
ダブルルーメンカテーテル
術後などに栄養・ドレナージ目的で留置されます。先端が2つに分かれており、1本が栄養。1本がドレナージができるように工夫されています。
消化器疾患の術後や、消化器系の合併症の方に利用される場合も多く、嘔吐も頻回な方にも利用されます。

 

挿入について

先端は鼻腔から咽頭を経て食道を下行、噴門を越えて胃に到達する
鼻腔から先端までの長さは、約50-60cm 程度
測定方法(耳朶から鼻腔の距離+鼻腔〜心窩部の距離)
実際はチューブに記載されている、目盛で数値が確認できる。
噴門部から胃内腔にある先端部までの長さは、腹部XーPで確認する

 

抜去時の対応

噴門部以遠の長さは5-10cm程度。
食道や胃内壁は脆弱な粘膜組織のため、容易に傷つき出血を伴うことがある。
数cmの引き抜けであっても、カテーテル先端が噴門部から食道内に移動し、逆流や誤嚥のリスクが高まる
セラピストによるカテーテル操作は法的に認められていない

POINT
抜去した場合(抜去された場合)は、更なる引き抜けが生じないように、カテーテルを固定し、速やかに看護師と医師に報告し対応を依頼すると良いでしょう。
 
 

栄養中の注意事項

注入容器から鼻腔挿入部に至るまでのカテーテルの全長にわたり、閉塞や引っ掛かりがないか確認する
動作の際は患者と注入容器との位置関係を予測し、移動に先立って容器やカテーテルの位置を整える
注入中にリハビリテーションを行う際は、滴下速度を確認して、クレンメを閉鎖し、滴下を停止させて行うことも良いでしょう。閉鎖する際は、看護師・医師に確認の上行うと良いです
 
 

注意点

栄養剤の総量から容器内の残量を差し引くことで、胃内に注入された薬液が換算可能です
注入開始後は、血流が消化管にシフトし、胃内の薬液量が多いほどその程度が増加します。
消化管血流維持目的に、全身あるいは高強度の運動は避けるといった配慮も考えましょう
 
 

まとめ

今回は新人OTやOTS学生向けに解説をしました。経鼻胃管について解説しました。
根本的に全身状態や低栄養状態の方に胃管を行うことも多いです。その背景を考えながら、リハビリテーションを行いましょう。

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