異所性骨化とは



異所性骨化とは

異所性骨化(heterotopic ossification)とは、本来は骨組織が存在しないはずの部位に病的な骨形成が起こる現象。誘発因子として、長期臥床、局所の圧迫、暴力的な関節可動域訓練による軟部組織損傷、脊髄損傷・脳損傷においては麻痺肢の循環不全から生じる末梢組織の低酸素状態などが上げられる。人工透析や人工股関節全置換術後にも異所性骨かが起こる。病態生理について、血腫や体液代謝異常を原因とする様々な仮説があるが発症機序は明確ではない。
 

 

診断

初期診断として、血清アルカリフォスファターゼ(ALP)値骨シンチグラムの異常集積超音波エコーが有用である。発症初期は局所の腫脹、熱感で始まるとされているが、明らかな関節可動域制限は出現せず、単純X線撮影像では異常所見を認めないことが多い。やがて、不定型の石灰沈着や骨化像を呈し、吸収、再造形されたのち、表面平滑な骨化印影として残ることが多い。
 

 

治療

治療のコンセプトは様々あるため下記に記載する。リハビリテーションを行う場合は、愛護的でかつ急性期は炎症コントロールとしてアイシングが望ましい。
・アルカローシスや代謝異常の期間を短縮
・炎症期間を短縮
・愛護的なリハビリテーション
・物理療法:早期に局所の炎症状態の軽減を図る。(アイシング)
・自動介助運動での関節可動域訓練:防御収縮による筋の同時収縮(co-contraction)を是正する目的。
・筋のストレッチ:過剰な疼痛が生じない範囲。
・リンパマッサージ:麻痺肢の関節可動域訓練として、循環動態を改善し、局所の浮腫を軽減する。
・薬物治療:疼痛コントロール目的と進行予防として2種使用するのが有効
 
 

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):骨芽細胞の分化を防ぎ、プロスタグランジン関連の反応を抑制し骨のリモデリングを抑える。
骨吸収抑制剤EHDP:骨化の進行を防止
 
・観血的に骨化部を切除(ADL上に障害となる可動域制限が残存した場合):
早期に切除すると再発するので、骨化出現後、6ヶ月程度経過し、骨化が成熟するのを待ってから切除する事が主流。近年は発症より3ヶ月程度でも良いとの報告もある。
 

ALPとは

ALP(アルカリフォスファターゼ)
ALPの主な生成臓器は肝臓、骨、骨盤、小腸で多くは肝臓を経て胆汁中に排泄される。肝機能や骨疾患を推定する。

 

まとめ

時折生じる、異所性骨化についてまとめました。まだ明らかになっていない箇所もありますが、工夫しながらリハビリテーションを行うことと、早期に発見することも大事です。
知識を入れいかに予防をしながらリハビリテーションを提供していきましょう。

 

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