基礎解説:胸腔ドレーン



新人・学生・若手OT向け胸腔ドレーン解説

急性期病院に勤めている場合は、多く聞くことのある胸腔ドレーンについて解説します。
簡単な基礎知識は入れてリハビリテーション・作業療法を提供できるようにしましょう。
 

胸腔ドレーンとは

胸腔ドレーンとは胸腔ドレナージ(液を排出する事)で用いられるチェストチューブ(chest tube)のこと。
通常のドレナージは液を排出することが目的だが、胸腔ドレナージは空気や液体を排出することが目的である。
胸腔内に貯留した空気や液体を排出することにより、肺実質を再膨張させて換気の改善を行うこと。
通常の胸腔は少量の胸水があるのみで、密閉された空間で陰圧を保っている。

適応
・気胸(痩せ型の男性に多い)
・胸水(血胸・膿胸など)
・開胸術後
 
 

 

ドレナージの構造

胸腔ドレーンは①ドレーンチューブ、②吸引チューブ、③低圧持続吸引器 ④排液ボトル ⑤水封ボトル ⑥吸引圧制御ボトルからなっている。基本的には低圧持続吸引器を用いる。
④排液ボトルは胸腔内からの排液を貯めるもの、⑤水封ボトルは胸腔内の陰圧と大気圧を遮断する、⑥吸引圧制御ボトルは胸腔内を一定の陰圧に保つ
挿入部位は、脱気する場合空気は上部に溜まるため、第2-3肋間の前胸部鎖、脱気と排液の場合は、液体は下部に溜まるため第5-6肋間の中腋窩ァあたりに挿入する

ドレーン径と適応
・20Fr:軽度の気胸・排液が少ない時
・24Fr:中等度の気胸・胸水貯留
・28Fr:血腫や粘稠な液体の場合
 
 

ドレーン抜去について

気胸;12時間以上のクランプ後に胸部X線撮影を行い、肺に虚脱がない場合に抜去を検討する
胸水:排液量が200ml/日以下か2ml/kg/日以下で排液が血清ではなく漿液性となった際に抜去を検討する
膿胸:炎症所見の消失、排液培養の陰性化、膿瘍の消失を確認した際に抜去の検討となる
 

作業療法上の注意点

ドレーンチューブは体に張り付けてある場合が多いのですが、引っ掛けて抜けないようにしましょう。
皮下気腫が出現している場合はドレーンが効果的に行えていない場合があります。そのため、呼吸苦や呼吸状態に注意しながら訓練を行いましょう。
 
 

まとめ

今回は新人OTやOTS学生向けに解説をしました。胸腔ドレーンの場合は抜かないように注意してください。
ドレーンの刺入部についても観察して行うと良いです。

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