がんと乳がんの基礎

がんとは

今回は作業療法士が関わることの多い、がんについての基礎を簡単にまとめました。
がんには病期があります。今回は病期、乳がんの疫学、術後の治療について簡単に説明します。

 

病期:stage

がんの進行は病変の解剖学的広がりで分類されます。
病期はどの癌においても、TNMの組み合わせで表記されます。

  • T:腫瘍・原発巣の大きさと浸潤の深さ
  • N:リンパ節転移
  • M:骨転移などの遠隔転移

病期は手術を行って(生検等)、腫瘍を検査した上で決定されます。
手術前ではリンパ節に転移がない結果であっても、手術後の生検の結果により病期が変わることもあります。
 
Mは脳・肺・肝臓・骨転移といった原発巣と違う部位に転移をしていることを示し、病期の分類はstage4となる。stage4は一般的には手術適応はなく、抗がん剤治療が行われるが、原発と同じ腫瘍か精査を行うために、生検術を行う場合もある。
 
 

乳がんについて

乳がんは197年から増加し続けている。発症年齢は30歳から40歳こうはんがピークとなっている。
乳がんのリスクファクターはエストロゲンに暴露されている期間が長いことが理由である。
エストロゲンの暴露機関としては、初経年齢が遅い、出産経験が少ない、高脂肪食、肥満、授乳歴がないことがされている。
さらに、乳がんは一部家族性乳がんが生じるとされている。

 
 

乳がんの治療

乳がんの治療は、手術・手術前後に化学療法・放射線治療を行います。
一般的な流れは図のとおりです。
乳がんの基本的治療の流れ

乳がんは術後10年以内に約30%が再発するとされており、肺・骨・脳などに転移を生じやすいです。

stageにおける5年生存率
・stage I:90%
・stage II:78%
・stageⅢA:64%
・stageⅢB:33%
・stageⅣ:10%

 

化学療法について

化学療法は手術前化学療法手術後化学療法がある。
術前化学療法は、腫瘍をできるだけ小さくし、縮小手術を可能にする方法として広く用いられる。
さらに、遠隔臓器への微小転移に対して早期治療が可能である。
術後化学療法は、根治的手術を行った後に行い、微小転移の根絶が狙いである。
標準治療として、ホルモンレセプター、HER2の発生状況を調べてリスクを分類し、治療方法を決める。
乳がんの治療はホルモンセレプターやHER2がカンファレンス内でも出てくるため、よく理解してほしい。
化学療法は抗癌剤を単剤で使用することもあるが、多くは1剤ではなくブレンドをすることもある。
抗がん剤の種類によって、副作用も違うため使用している際は理解してほしい。

抗がん剤の副作用
・過敏症
・嘔気または嘔吐
・骨髄抑制
・皮膚障害(脱毛や漏出性皮膚炎)
・末梢神経障害
・関節痛や筋肉痛
・この他、口内炎や味覚異常・下痢も生じることもある

 
 

まとめ

本日はがんの基礎(一部でありますが)、と乳がんの抗癌剤について簡単に説明しました。
新人・若手の療法士の皆様に指導の一助となれば幸いです。
日々更新するので、興味あるテーマを見ていただければ嬉しいです。
日々勉強して、作業療法の技術や知識の向上を行い、盛り上げましょう。
 
 

参考文献

・乳がん看護トータルガイド
・乳腺腫瘍学
 
 

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